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尊き、いのち       2019オンシーズン

 パートナーが、7年ぶりに祖国ネパールに帰郷した。7年前よりも物価は数倍に上がり、ますます格差社会が広がった。若者は海外に出かせぎに出ることがノーマルな社会になってきた。しかし、貧しくともこの国で地道に生活する人々の中には、今の自分をそのまま愛し大切にできる人もいる。今年から支援することになった内戦負傷者の障害者施設「possible life center」へ赴き、そこで生活をする人々と語った。

 障害があること。 それを受け入れることは鋼の壁にぶつかるほどの試練と思う。私にも重複障害の身内がいる。先のことを考えると、時折、暗闇の森の中を手探りで彷徨う感覚になる。
その施設に住む下半身不随の男性は、四六時中、腰から下が痛むという。しかし彼は「痛みもふくめて、これが私の人生。」と、穏やかな笑みを浮かべながら言った。
「何もできないと嘆くのではなく、きっといつかできるようになりたい。障害があってもなくても、自分は自分。こうなったのは誰のせいでもない。今あるがままの姿を受け入れ、そこからできることを広げていきたい。足りないところを見るのではなく、これからのことを期待してほしい。」 
彼らこそ、今を生きることのよろこびをしっかりと持ち得ているのだと感じる。不憫だ、と分けるのではなく、その人自身のこころを知ること。周りが思っているよりもずっと、彼らの内はあたたかい。幸せの尺度は、ひとそれぞれなのだ。と、私自身にもそう投げかけた。

 日本から市販のカレールーを持っていき、みんなと一緒に作って食べたカレーライス。みんな日本のカレーに「こんなおいしいカレーがあるなんて!」と驚き、大人も子供もおおよろこびで何杯もおかわりをした。

 どんな人も、命は尊い。みんなが交じり合って、想い合って、いっしょに笑える、それが自然な世の中になりますように。

                         
                             ゆいガイア 井林昌子



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